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『NDC研修で学んだこと』

 

はじめまして。私は滋賀県にある、地域包括ケアセンターいぶきの老健で勤務しています、特定ケア看護師(NDC3期生)の桐山です。

このブログに何を書けばよいのか悩んだのですが、ここは気楽に書かせて頂こうと勝手に決め、研修に参加しての感想をお話したいと思います。

 

私は病院での勤務年数はわずかで、老健での勤務が看護師歴のほとんどを占めています。

今思えば、よくこんな知識でNDC研修に参加したいと言ったなと思いますし、御指導下さった先生方やサポートして下さった皆様には、その寛容さと教育にかける熱意に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

毎日の業務に追われていると、新しい知識を学ぶ機会は少なくなります。学ぶ内容も自分の業務に関する事に偏りがちになり、経験が長くなれば指導を受ける機会自体減ってしまいます。

ひとつの組織で長く勤務していると、その組織に特化した知識や経験は増えるかわりに外のことに疎くなることがあります。

今回NDC研修受けさせて頂き、指導やフィードバックを受けるということ、自施設以外を知るということの、重要さや学びの大きさを感じました。

看護師として知識を増やす為に受けた研修で、いち看護師としてまだまだな部分に気付くことも多々ありました。

 

臨床推論の勉強や医師のシャドーイングを通じて、医師と看護師の視点の違い、考え方の違いに今更ながら気付きました。

医師の視点から考えてみる事で、看護師がするべき事、看護師の得意不得意なところが見えてきました。これは本当に貴重な経験だったと思います。

また医療倫理やPCCM(患者中心の医療)など、普段の看護業務に追われる中、なかなかしっかり考えられていなかった事を学ぶ機会となりました。

自分の看護を振り返り、より広い視野やより深い思考を学びました。

 

研修に参加し知識が増える事で、何か問題があった時に「解決策はこれ!」と即答できるようになるかと思っていました。

実際そうなれた所もありますが、それよりも、より悩み、より分からない事が増え、よりビビりになったかもしれません。

正直、今まで知らないがゆえに考えられていなかった事に気付き、悩みが増えました。

けれど、患者さんひとりひとりについて深く考えるのが、看護学校1年目で習った看護師の基礎だと思います。

新たな知識を得ながらも、看護師の基礎を今一度考える機会になりました。

 

 

たくさんの知らない事を新たに知り、自ら経験し、勉強に集中できる時間があることは、大人になった今とても貴重な期間でした。

医学的な知識を学ぶと共に、看護師として、人として学ぶことも多くありました。そしてその中で、学ぶ仲間がいることは楽しいものでした。

人生初の動脈採血をしあった事、あーだこーだ言いながら人工呼吸器の設定を考えた事など、自分一人でできる勉強もありますが、人と関わりながら学んだ事も多くありました。

 

濃密な研修だったので感想を話し出すと尽きませんが、長くなってきたので終わります。

NDC研修に限らずですが、学びたい事を学べるのは楽しいものです。

再度、この研修を応援し御協力下さった皆様に感謝し、学びたいと思う人には是非NDC研修をおススメしていきたいと思っています。