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診療所で行っている活動について

はじめまして、米原市地域包括医療福祉センターで勤務をしている、NDC4期生の尚永直哉と申します。

当施設は、診療所・地域包括支援センター・児童発達支援センターの3つの機能をもつ複合施設となっており、高齢者の方だけでなく、吸引や人工呼吸器装着・胃瘻や腸瘻の注入など医療行為が必要なお子さん(医療的ケア児)まで幅広く診療を行っています。

 

米原市地域包括医療福祉センター(ふくしあ)

 

私がNDCとして診療所で行っている活動についてお話していきます。
まず、実際に行っている特定行為についてですが、21区分38行為のなかでは気管カニューレ交換、胃瘻・腸瘻交換、デブリードマン、脱水補正、臨時抗菌薬投与、高カロリー輸液投与量の調節が主な内容となっています。

当施設に児童発達支援センターがあることから、気管カニューレ交換、胃瘻や腸瘻交換は高齢者よりも小児の対象が多くなっています。往診先で特定行為を行う事も多く、在宅という「生活の場」で行う事や、看護師が小児へ医療行為を行うという点から家族との信頼関係が必要であり、患者・家族と信頼関係を築くコミュニケーション能力が求められると感じています。

 

医療的ケア児の胃瘻交換

 

当診療所では屋外に発熱外来を行うための診療ユニットをもっていることもあり、来院患者のトリアージを行っています。主にCOVID-19疑いの方をふるい分けしていますが、外来患者の緊急度判断も行っています。医師が即応できない緊急性が高いと判断した患者さんには初期対応を行い医師の診療に引き継ぐようにしています。

また、外来中の往診依頼など医師が即応できない往診に対して、緊急往診の先行隊として在宅や施設に伺い、問診、診察(フィジカルアセスメント、エコー検査)を行い、検査や治療の提案、高次医療機関への緊急搬送の判断なども行っています。

このように緊急度判定が求められる場面も多く、NDC研修で学んだ診療技術・知識、救急看護認定看護師としての経験が役にたっています。

その他にも、当施設では医療的ケア児の受け入れを行っていることもあり、保育士への急変時対応訓練を行っています。

地域へ向けては養護学校の教員や看護師への急変対応の研修なども行っています。このような地域にむけての活動は、まだ知名度の低いNDCの普及活動としても有効と感じており、地域でNDCが活躍するためには必要なものと考えています。

以上が診療所で私がNDCとして活動している内容ですが、現在はCOVID-19の影響で思うように活動ができていないのが現状です。コロナ禍が落ち着けば外来・訪問診療での研修、教育活動を拡大させていきたいと考えています。