島根県の雲南市立病院で診療看護師をしている木村千尋です。2019年にJADECOM-NDCの特定行為研修に協会外から参加させて頂き、沢山の素晴らしい先生と心強い仲間と出会うことができました。
そして今、高齢者の多い過疎地域の中核病院での亜急性期~移行期ケアにおいてどのような診療看護師の活動が患者様のアウトカムを改善するか模索中です。
新しい役割や役割を作る上で多職種との連携はかかせません。そこで昨年度、様々な部署を見学し看護師を含む多様な職種と話す機会を頂きました。今回のブログでは、その中で他職種・他部門との協働について考えたことを書きたいと思います。
まず、夫々の部署や職種が専門性の高い活動をそれは真摯に行っていることに今更ながら圧倒されました。そして今までなじみの薄かった栄養科や保健推進課を含め、夫々が抱える課題とそれらに対するこれまでの経緯などを聞き、まるで病院の歴史を見るようでした。
それと同時に、部署ごとで解決できない課題も、複数の部署や職種が連携することで解決できることが多くあるのではないかと思いました。ここに、広い知識をもって横断的に活動をする特定ケア看護師や診療看護師が担える役割があると思います。
また夫々の部署が「どのような事にやりがいや喜びを見出しているか?」ということを聞く機会も多々ありました。コロナに関わらず、医療現場はとても忙しくストレスフルです。
それでも私達は自身の仕事で「大切なこと」が守られているからこそ、毎日を乗り越えてゆけるのではないでしょうか。
例えば、外来看護師が次回の予約票に生活で気を付けることを書いて渡すことで「お会いできない間の生活も気にかけていますよ」というメッセージを伝えること、栄養科は地元食材を使った給食を工夫して提供することで食の喜びを届けたいと考えていること、またリハビリからは「出来るリハビリ(PT)」と「しているリハビリ(看護)」のすりあわせを大切にしている、という言葉を聞きました。
このような現場で働く人々の価値観を尊重するシステムを施設全体で作ることが、燃え尽き症候群を減らし、ケアの質をあげると言われています(詳しくは、IHI.org のJOY IN WORK を参照)。
皆様のJOY(喜び)はどのようなことでしょうか?私も一緒に働く人たちのJOYを応援するような活動をしたいと思います。