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看護師とNDC

私は、東京都台東区の台東区立台東病院で勤務しております、榊麻奈実と申します。

2020年3月にNDC研修修了し、1年の臨床研修を経て2021年4月からはNDCとして活動を行っています。当院は、NDC3期生の細川さんと2名体制です。

現在の活動内容としては、週3回NDCとして病棟管理と、週2回看護師として訪問看護業務を行っています。私は看護師となってから現在まで、病棟での勤務経験のみでした。ご縁を頂き、在宅という分野を知ることができたことは看護師として大きな経験となっています。

訪問看護を行っていく中で、病院での看護では、「全人的に捉え、アセスメントしその人らしい生活に戻れるよう看護を行う」ということを常に考えて看護をしている“つもり”であることに気づきました。病院では○○疾患のある患者さんという捉え方でしたが、在宅では○○に住んでいる○○の好きな利用者さんという捉え方があたりまえなのです。

もちろん、看護師として疾患を抱えながら生活されている利用者さんの全身状態の観察、アセスメントは不可欠ですが、それ以上にその人らしく生活できているか、それを阻害していることはないかを第一に考えるようになりました。

その経験は、病棟管理でも生かされており、病態が安定してきたら元の生活に戻るためにどのように介入したらよいかスタッフとカンファレンスをすることが増えました。また、訪問看護ではNDCとしての活動は行っていませんが、ポケットエコーでの評価や、身体所見をアセスメントし主治医へ迅速に相談するなどNDCで培った知識・技術を生かせることも多くあり、とても勉強になっています。

NDCとして活動していることで、様々な分野で働いている看護師の実際を知ることができ、その経験をまたNDCに活かすことができています。看護師としても、NDCとしても成長できる機会をたくさん頂けていることに感謝しています。

一見、NDCの活動じゃないかなと感じることもすべて、経験という財産を得るチャンスだと改めて感じました。これからもたくさんのチャンスを得られるよう、常に謙虚で笑顔で活動していきたいと思います。