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全人的治療が提供できるような調整力を身につけることを目標に。

寒気が一段と深まり、COVID-19対策の換気も、より厳しさを増した冬を感じる今日この頃となりました。
横須賀市立うわまち病院所属、NP・NDC研修センター5期生の上田匠哲です。
2021年3月に特定行為21区分38行為の研修を修了して、4月より臨床研修を循環器内科から開始して、現在は総合診療センターで研修をしております。

総合診療センターでは病棟や外来で研修を行っており、入院となった患者さんの受け持ちもさせていただいております。基本的に指導医とペアになって行動します。
病歴や薬歴、家族歴や生活歴などの患者背景の聴取や身体所見をとり、患者さんがどのような状態か確認して行きます。

それらの情報からアセスメントし、指導を受けながら整理、検査や治療方法について学びます。それから検査や治療に必要な、点滴や薬剤の代行入力を行います。
朝と夕方の最低2回は指導医やチームでカンファレンスを行い、治療の評価や退院調整などを行っていきます。
入院から退院まで必要とされるあらゆることを考え対応させていただいているため、多くのことを学ぶ事ができました。特定行為研修で獲得した行為を行うだけではなく、患者さんの状態を把握し入院中の管理も考えられるようになる必要があると感じました。

また特定ケア看護師は「診る」と「看る」の2つの視点で、全人的に患者に対峙する必要があります。
例えば入院が長期化し退院調整に難渋している場合、他職種カンファレンスを企画して、患者の問題点を整理します。医学的な視点、患者や家族の意向の理解、退院後の状況、現在のADLなどの情報を整理して、医師、看護師だけでなくリハビリ科や栄養科、退院調整部門などと連携したチーム医療が行えるよう、また医療スタッフと患者サイドの間に立ち、この2つの視点で中心となって退院後の生活を整える役割があると思います。

全人的医療を行うという事は、とても一つの職種だけでは難しいと考えています。
今後は、多職種で構成された医療チームで患者に全人的治療が提供できるような調整力を身につけることを目標に、さらに学んでいきたいと思います。