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総合診療センターでの活動

横須賀市立うわまち病院所属NP・NDCセンター5期生の上田匠哲です。4月より総合診療センター配属となりました。特定ケア看護師としての業務が開始となり2ヶ月が経過しています。
今回はうわまち病院の総合診療センター内での役割や働き方についてご報告させていただきます。

総合診療センターは、指導医と特定ケア看護師で基本的なチームを組んでいます。内科の入院患者さんの管理はチームで担当することとなります。
入院の管理とは、来院時の初期治療から退院までのマネジメントを行います。
入院患者さんは高齢者が多く、疾患としては、肺炎や尿路感染症、糖尿病、心不全、貧血、喘息など比較的有病率の高い疾患を受け持ちます。
入院後にすぐに指導医とカンファレンスを行い、治療方針について確認します。入院時には、医師とともに病状説明を患者さんとご家族に行います。
医師からの病状説明後に、自分自身の言葉でも、入院後の疾患のことや治療のことを説明します。患者さんやキーパーソンが強い不安を抱いていることもあるので、疑問点や不安なことがないか確認します。

ここ数年はCOVID-19の影響で、家族と患者さんが面会できる機会が減ってきています。
その為、入院中の状態がわかりにくく不安を抱いているキーパーソンも少なくありません。
その様な不安を少しでも解消できる様に定期的に家族連絡を行うことや、家族からいつでも特定ケア看護師に連絡を取れる様にしています。
これを行うメリットとしては、入院中の様子をいつでも家族に伝えられる事により、家族の精神的な安寧を図るだけではなく、家での様子や社会背景、経済状況、退院後のマンパワーの様子など重要な情報収集を行えることです。

この情報を主治医だけでなく、病棟看護師、リハビリ科、管理栄養士、薬剤師、退院支援相談員などと共有をします。
得られた情報から医学的、社会的、心理的に患者さんを捉え、必要な治療、リハビリの到達目標や方法の設定、退院後の医学的管理が行える様な手配、住環境の整備や場合によっては転院や施設入所の調整などを行います。

この様な場面で、特定ケア看護師の重要な役割は、チーム医療を円滑に行える様にする調整力だと考えています。治療目標を立て、目標を達成するために専門的な介入が行える様に他職種連携を行っていく事が重要であると考えています。