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「ケアとキュアを両立」小さな町の病院でNDCが果たす役割

 

みなさま初めまして。NDC8期生で湯沢町保健医療センターの加藤裕子と申します。
当院初のNDCとして沢山の人の協力を得ながら臨床研修に励んでいる真っ最中です。

湯沢町は人口8000人に満たない、新潟県内全30市町村の人口ランキングでも25位という小さな町です。
そして高齢化率は驚異の約40%で当然患者層も高齢者がメインになってきます。当院は湯沢町唯一の病院であり「地域のかかりつけ病院」として町民の健康をサポートしています。

皆さんはNDCというとICUやER、手術室で特定行為をバリバリ行う姿を想像するのではないでしょうか。
しかし当院にはICUもERもありません。緊急手術、ましてや全身麻酔なんて行っていません。
病棟はたった一つで40床のみ…なぜ“田舎の小さい病院”でNDCが必要なのか?それは医師の少ない病院でも質の高い看護師の視点からのケアと医師の視点からのキュアの両方をタイムリーに提供するためです。

当院の医師は片手で数えられる人数しかいません。特に状態が変化しやすい高齢者のケアを行っていく中で、医師が外来や往診で手が離せないときにはどうしても指示を待つ時間が発生してしまうことがありました。
NDCがいることでタイムラグのないケアとキュアが提供できることが望まれています。
現在臨床研修として医師と共に外来での診察や検査、病棟では受け持ち患者の入院から退院までの一連の治療を行っています。
他にも小さな病院という事を逆手にとって、疑問があったら医師に相談するだけでなく検査、放射線、薬局、栄養などの各部署へすぐさま武者修行の旅に行っています。(このような環境に感謝しきりです。)
知識、技術を向上することでケアとキュアの両立が図れると考えています。

また地域だからこそできる、 “在宅時々病院の切れ目のない医療”いうものがあります。
現在私は病院内での臨床研修の他、特別養護老人ホームや介護医療院にも回診や特定行為の実施のために訪問しています。
NP・NDC研修センターHPのトップに「地域医療を支えるべく果敢に対処する看護師を養成する」という力強い言葉があります。
地域で生きる人の生活を知ることで、より生活に密着した湯沢らしい病院の役目、NDCの役目を果たすことができると考えています。
当院では前例のないNDCへの道ですが、道なき道を切り開いて、何なら舗装道路を作る勢いで頑張っていきます。
(全国からの応援よろしくお願いします!(笑))