今月ブログ担当をさせていただきます、市立奈良病院のNP・NDC研修センター8期生の村出亜矢です。
よろしくお願い致します。
市立奈良病院は歴史と文化を誇る奈良市の中核的医療機関として、質の高い効率的な医療を提供するとともに、地域のみなさんが安心でき、笑顔があふれる病院を目指しています。
当院では私を含め特定ケア看護師が4名在籍をしており、それぞれの分野で活躍をしています。
私は2024年3月に特定行為研修を修了し、卒後研修として循環器内科・総合診療内科・救急外来・腎臓内科・集中治療・消化器内科・神経内科などをローテーションしながら学びを深めています。
研修を送っている中で、毎日異なる壁にぶつかりながら少しずつ乗り越えるという日々を過ごしています。また、先輩特定ケア看護師が3人いることで、治療内容や医師とのコミュニケーション方法など様々な相談にタイムリーに乗ってくれ大変ありがたく心強い環境です。
卒後研修を始めてから、患者さんへ問診・身体所見をとり、鑑別を考えて検査・治療をおこなっていくという流れについていくことで精一杯になることが多々あります。
私はその流れをこなすことに注力してしまい、視野が狭くなりがちです。そんな時に病棟看護師と患者について話をすることで気づくことが多くあり、指導医や先輩特定ケア看護師と相談をすることで治療方針の一部を提案することができるようになっていきました。
看護師、理学療法士などコメディカルと話す中で、何気なくいった一言から治療が変わることも多くあります。
そんな中感じるのは「患者さんをチームでみている」ということです。
患者の全体像を捉えるために、自ら情報を収集することは大切ですが、患者に関わっている看護師やコメディカルたちはたくさんの情報をもっています。
その情報が小さなことであれば医師に伝わらずに終わっていることが多いと感じます。
小さな情報が積み重なれば大きな変化につながるのではないかと感じています。
コメディカルとコミュニケーションをとりながら、「診る」と「看る」の視点を持った看護師として患者の状態を把握できる特定ケア看護師になれるように日々励んでいこうと思います。