NDC8期生 公立久米島病院の富田です。
実質3か月の自施設研修期間を経て、NDCとして活動を始めて4か月が経ちました。院長の「好きなことをしたらいいですよ。」の言葉を支えに、院内を横断的に活動していますので、その中からいくつかご紹介させていただきます。
1つ目は、今年度から病棟と訪問看護が、より協力しやすくなる関係性の構築を目標として、連携シートを作成しました。在宅と病院で処置や、本人・家族との関わりなどをシームレスに行うことが目的です。業務負担とならないように、内容も工夫しました。当院の訪問看護で、点滴に関わる処置は、麻薬の持続皮下注射しか行っていませんでした。
患者さんとご家族からの【退院して少しでも家で長く一緒にいたい】という強い希望を叶えるために、医師・訪問看護スタッフと相談して点滴の持続皮下注射導入をしました。導入するにあたり、不安視する意見もありましたが、事前に指導用パンフレット作成や運用方法について説明することで、不安は解消できて、協力・理解を得られることができました。今後も患者さんのよりよい在宅生活が送れるように、訪問看護スタッフと相談・検討していきたと考えています。
2つ目は、毎月の勉強会開催です。まずは救急分野から始めました。わたしは久米島病院で働くまで、救急領域は未経験でした。未経験だったからこそ、自分が困ったことや、改善したかったこと、後悔したことなどを振り返り、NDC研修で得られた知識を踏まえて、誰でも迅速に対応できるように救急室の配置の見直しや、資料の作成を行いました。わたしだけでは不足している知識や経験を並木先生をはじめとして、諸先生方にご助言をいただくことで、充実した内容の勉強会となっています。
少し活動内容から脱線しますが、救急の勉強会を行うにあたりICLS・ACLS受講を通して、同じ知識を持った仲間との連携の大切さを実感しました。
その思いを山田看護部長に相談してご尽力いただき、沖縄県立南部医療センター救急医新里医師はじめ、皆様のご協力のもと、当院でICLSを定期開催していただくことができる運びとなりました。このことは、看護師スタッフの知識向上や、学びたい意欲の充足につながったと思います。当院の活動だけでなく、県内の病院との橋渡しとなれるような活動を見出していこうと考えています。
これからも、「かゆいところに手が届く」存在を目指して活動を続けていきたいです。

