今回のブログ担当は、JADECOM-NDC2期生の畑貴美子です。今回は、私の1日をリポートします。
わたしは現在ICUに所属しています。毎日出勤すると、ICUの患者の状態をカルテや夜勤看護師から情報を得て、把握していきます。そしてベッドサイドをラウンドします。
毎朝30分間、医師、看護師、緩和ケア認定看護師、理学療法士、臨床工学技士、薬剤師、管理栄養士、MSWと多職種カンファレンスを行っています。
カンファレンスでは、特定ケア看護師として看護の視点と診療の視点で考えて患者に必要なケアの提案をしています。
ICU回診を集中治療部の医師、担当看護師、ICUリーダー看護師と行い、多職種カンファレンスで出た方針をもとに、患者の状態をアセスメントし、本日行うことを決めていきます。
その後、ICU患者へ必要な処置や特定行為を実践していきます。ドレーン抜去やCV抜去、人工呼吸器の設定変更、カテコラミン製剤の流量調整などです。
午後は急変予測、予防のためのRRS(Rapid Response System)回診を行っています。RRSは電話で要請されることもありますが、それだけでは把握できていない現状があります。
病棟に状態が不安定な患者がいないか、直接病棟看護師に確認し、さらにICU退室後の患者や人工呼吸器装着患者を訪問します。その際に必要であれば血液ガス検査や抗菌薬投与のための培養検査を実施するなど特定行為を行います。
私は、特定ケア看護師になる前も、集中ケア認定看護師の立場でRRS活動をしていました。その際は「感染がコントロールできていないかもしれない」「呼吸状態が悪化している」とアセスメントまでは行いましたが、その次の検査や薬剤投与のステップに進むには医師へ報告していました。特定ケア看護師になったことで、より早く患者に治療的介入ができ、医師とともに処置を行う場合も、協働して時間を短縮して行うことができます。
まだ始まったばかりの活動ですが、成果を出せるよう、患者家族のため、看護師のため、医師や医療者のための特定ケア看護師になれるよう日々努力していきます。