『特定ケア看護師の挑戦』と題し、病院だけでなく診療所や老健、在宅の場での役割、必要性について、地域医療に長年携わってこられ『地域』を熟知した、また看護師の特定行為研修についてご理解の深い医師(当研修センターの統括責任者です!)を座長に、これからの地域医療の形、特定ケア看護師に期待するもの、自分(自施設)の周囲にはどんなことが起こり私たちに何が求められているか等について、会場の方々と考えました。
シンポジストには以下の4名を迎えました。
1.当研修センター長:修了生を育ててきた立場から、また新たなステージの構築等の知見と経験からの発信
2.複合施設の副センター長:地域の診療所や老健施設で働く看護師に、共に地域を守る協働者として期待するもの、現状と課題について
3.地域で活動した診療看護師:地域医療を自身のテーマに診療看護師として活動してきた経験の中から、地域で必要とされることとは、特定行為を学んだものの有意性について
4.地域包括ケアセンターからの受講生:病院での臨床経験が少ない中、受講しようと決心したきっかけや動機について、診療所や老健施設で働く看護師としてこの研修の意義と有用性について
それぞれのスライドをご提供いただきました。
個人情報等の関係で一部編集しておりますが、ご覧いただければ幸いです。
■1.当研修センター長 発表スライド
■2.複合施設の副センター長 発表スライド
■3.地域で活動した診療看護師 発表スライド
■4.地域包括ケアセンターからの受講生 発表スライド
意見交換では、
特に地域ではまずは看護職員が向上心を持つというところからスタート。
家庭生活とのバランスも大きな問題であるが、看護師という専門職として自分と向き合う時間が大事。もう少し若かったら、子どもがいなかったら等のコメントを聞く。周囲の看護師たちも学びたいと思っている。協力者の理解が必須。でも不可能ではない。
そんな中子育て中であり現研修生の「子育ては終わらない。自分が学びたいタイミングをいかに繋ぐかが大切。頑張っている母の姿を見せることもいいのではないか。」というコメントがとても印象に残りました。
挑戦するチャンスは自分で決めるんですよね!
また離島で活動してきた1期生からは、「最初ということで失敗は許されないというプレッシャーがあったが、まずは1週間どんなことができるか等自分を知ってもらう時間を経て、研修で学んだ知識や技術を総動員して力を発揮することができた。受け入れてもらえ感謝され、とても充実した経験だった。学んできた研修内容は最高だったと思えた。」
それに対し診療看護師:NPと特定ケア看護師NDCどちらも触れている診療看護師から、「現在法的に許されているものは同じであるが、集中して2年間と働きながら1年間という学び方が違う。NPは修士というアカデミックなものは得られるし学習時間の差は大きいが、NDCの学ぶ内容は決して劣らない十分な企画であると感じる。」というコメントももらいました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!